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残価設定型クレジットで車を買うメリットやデメリットは?

残価設定型クレジットとは?

残価設定型クレジットとは、通称「残クレ」とも呼ばれることがありますが、車の購入方法の一つで、車両価格から3年~5年後の車両価値(残価)をあらかじめ差し引いた金額を分割で支払うことを指します。

 

残価は車両や支払い期間によって異なりますが、概ね車両価格の30%~50%です。

 

例えば、400万円の車を残価設定型クレジットで購入するとします。この場合の残価を200万円と設定した場合、車両価格から残価が差し引かれた金額200万円(400万円-200万円)を支払い期間に渡って分割で支払うことになります。

 

もちろん、購入諸費用や利息は別途必要です。

 

この支払い期間は契約時点で選択することが可能です。クレジット会社にもよりますが3年~5年の場合が多いです。

 

そして支払い期間が終了すると、①新車に乗り換える、②残価分を支払ってそのまま乗り続ける(買い取る)、③ディーラーに返却する、という3つの選択肢から自由に選ぶことができます。

 

 

 

残価設定型クレジットのメリットは?

次に、残価設定型クレジットのメリットとして考えられる5つのことについて、順に説明していきます。

 

 

月々の支払額が少なくなる

新車の購入価格はやはり高額になります。銀行や信販系の通常のローンで新車を購入すると、どうしても月々の負担額が大きくなってしまいます。

 

残価設定型クレジットは、ご説明したように予め残価が引かれた金額分を分割して支払う購入方法なので、月々の負担額を抑えることができます。

 

例えば、先の例で見てみると、新車を通常購入した場合に支払わないといけない車体価格は倍額なので、単純に考えて倍の金額を月々支払っていく必要があります。

 

残価設定型クレジットを利用すれば、月々の負担額が大きいせいで新車の購入を敬遠している人も新車購入に抵抗がなくなりますし、月々の負担額が抑えられることで単純に他のことにお金を使うことができます。

 

これが残価設定型クレジットの最大のメリットともいえます。

 

 

短期間(3年~5年)で新車に乗り換え可能

支払い期間が終了した時、①新車に乗り換える、②残価分を支払ってそのまま乗り続ける(買い取る)、③ディーラに返却する、の3つから自由に選ぶことができるのが残価設定型クレジットです。

 

つまり、①を選択すれば、月々の負担を抑えつつ、短期間で新車に乗り換えることができます。新車好き、いろんな車種に乗りたい人にはオススメの購入方法と言えます。

 

 

残価が保証されている

中古車というのは、相場の変動によって車両価値が上下します。

 

つまり、誰も新車を購入して3年後にその車両価値がどうなっているかをはっきり判断できないということです。

 

残価設定型クレジットで購入時にあらかじめ差し引かれる残価は、支払い期間終了時点の車両価値、つまり将来の車両価値ということになります。

 

もし車両価値が下がっていたら、その減額分を負担しなければいけないのかと不安に思う人もいるでしょうが、心配無用。残価設定型クレジットでは、車両価値が下がったとしても残価が保証されているので、追加で支払額が発生することはありません。

 

ただし、車体の損傷や走行距離オーバーなどに対して、ペナルティが課される点には注意が必要です。

 

 

信販系の自動車ローンと比較すると低金利の場合が多い

残価設定型クレジットの金利は、信販系の自動車ローンと比べると金利が低くなっているケースが多いです。

 

さらに、各メーカーでは、販売促進として低金利キャンペーンが行われていますので、その時期を狙い打ちすれば、より低金利で利用することが可能です。

 

また、対象車種は人気車種となっていることが多いのも要注目です。

 

 

車検費用がかからない、もしくは定額(契約期間3年の場合)

新車の車検時期は購入してから3年及び5年(以後2年毎)です。これらのタイミングで車検費用が発生します。

 

しかし、契約期間が3年の残価設定型クレジットでは、車検を受ける前に契約期間が満了するため、車検は必要なく、当然車検費用はかかりません。

 

つまり、契約満了時の3つの選択肢のうち「乗り換え」または「返却」を選択すれば、車検費用を負担せずに済みます。

 

なかなか高額になることの多い車検費用を払わなくて良いということは、それだけでお得な気分になれる購入方法ですね。

 

ちなみに、契約期間が4年・5年の場合でも車検費用を負担しなくても良いプランもあります。

 

ただし、契約期間満了後も乗り続けることを選んだ場合は車検費用が必要になりますので、ご注意ください。

 

 

 

残価設定型クレジットのデメリットは?

では、残価設定型クレジットのデメリットはどういったところにあるのでしょうか。

 

順番にみていきましょう。

 

 

支払う利息が多い

メリットでご紹介したように、残価設定型クレジットは車両価格のうち残価が差し引かれた金額を毎月返済していくので、月々の返済は抑えることができます。

 

しかし、これは同時に「借り入れた元金の減るスピードが遅い」ということを意味します。

 

つまり通常のローンでは支払期間中に元金を全額返済しますが、残価設定型クレジットでは支払期間が終わっても残価に相当する元金が残ってしまうためです。

 

この場合のポイントは次に述べる2点です。

 

 

①残価も含めた元金に対して利息が計算される

実は、残価設定型クレジットは残価も含めた元金に対して利息計算が行われます。

 

月々の支払額が軽減されていると言う感覚から、勘違いされやすい落とし穴的なポイントかもしれません。

 

車両価格から残価を差し引いた金額を分割払いしていくので、残価が差し引かれた元金に対してだけ利息計算が行われると思われるかもしれませんが、これは正しくありません。

 

 

②元金の減るペースが通常の自動車ローンよりも遅いので利息が多くなる

毎月支払う利息は、支払い時点の元金を基に計算されます。元金が多ければ、当然計算される利息も大きくなります。

 

そのため、元金の減るペースが通常の自動車ローンよりも遅い、つまり元金の金額が大きい残クレの方が支払う利息が大きくなります。

 

もちろん金利の違いによっては利息負担が軽くなるケースもあります。

 

支払い利息が多くなることより、月々の支払額を抑えたいという人には、デメリットでありながらも助かる面もあります。

 

しかし、支払期間終了後もその車に乗り続けようと考えている人は注意が必要です。

 

 

乗り続ける場合には損をする

先に説明したとおり、残価設定型クレジットは当初の支払期間が終了した際にそのまま乗り続けることも可能です。

 

この場合、残価を支払って買い取ることになります。

 

残価の金額は車両価格の30%~50%ですので、残価とはいえ金額が大きくなります。

 

そのため、残価の支払いに対してもローンを組むことになる場合(再クレジット)が多いです。

 

再クレジットを組む場合、当然、利息の支払いが再度発生します。つまり、今まで残価に対しても利息を支払っていたわけですから二重で利息を支払うことを意味します。

 

さらに、再クレジットでは残価設定型クレジットで適用されていた低い金利は採用されず、基本的に高めの金利が適用されることになります。

 

 

負担金・追加費用の発生に注意が必要

では、期間満了後に乗り換える場合にはデメリットはないかというと、そうではありません。

 

乗り換え時に車の価値を低下させる車両状態であった場合に追加で負担金が課せられるケースがあります。

 

残価設定型クレジットにおいて、ディーラーやディーラー系列のクレジット会社は、利息と返却された車を中古車として売却することで利益を得ます。

 

しかし、当初設定した残価よりも車両価値が低下している場合には、中古車として売却しても予定通りの利益を上げることができません。

 

よって、車両価値の低下を補填するために車両状態を低下させた購入者にはそれ相応の負担金を課しています。

 

では、具体的に「車の価値を低下させる車両状態」とは何なのかをみていきましょう。

 

 

①走行距離の制限~超過すると追加で負担金が発生~

代表的なのが「走行距離」です。走行距離は中古車の価値を大きく左右する指標の1つです。

 

基本的にその他の条件が同じであれば、走行距離の長い車の方が短い車より価格が安くなります。

 

そのため、残価設定型クレジットを契約する際に走行距離に対して一定の制限がかけられています。

 

 

②事故などによって車に傷があると追加で費用が発生する

車の傷(内装も含む)等も「車両価値を低下させる車両状態」の1つです。

 

車を返却する際に、中古車買取店に売却する時と同様の査定が行われ、規定以上の減点が有る場合に追加の費用を支払わなければなりません。

 

ただし、減点されるのは傷だけでは有りません。車内の汚れや臭いも減点対象となっているので車内での過ごし方には注意が必要です。

 

特にたばこを吸う人は気を付けた方が良いです。

 

なお、メリットでご説明したように中古車相場の変動を理由に負担金が発生することはありません。

 

 

基本的に車の改造・カスタマイズはできない

残価設定型クレジットの規約に規定されていますが、車を返却する場合には、購入した時の状態(標準車)で返却しなければなりません。

 

そのため、購入後に車の改造・カスタマイズは基本的にできません。

 

もし、規約を破って車に改造を施した場合には原状回復に必要な費用を請求されることになります。

 

 

人気車種は契約終了時の買取金額が残価より高くなる可能性もある

残価設定型クレジットは購入時点で残価が確定しているので、中古車の買取金額について考える必要はありません。

 

中古車相場により買取・下取金額が驚くほど低くなることもありますから、先にご説明したとおり、これはある意味メリットともいえます。

 

しかし、人気車種は中古車としての需要も高いので、一般的に人気車種の中古車相場は高い価格で維持されることが多く、残価設定型クレジットで車を購入して返却する際に残価より買取・下取金額の方が高くなる可能性もあります。

 

つまり、通常の自動車ローンで購入した方が総支払額が少なくなる場合があるということを意味します。

 

残価設定型クレジットで車を返却する際にこのような状況になったとしても、残価を上回った金額を貰うことはできません。

 

どうしてもこのデメリットに納得がいかない場合の裏技をご紹介します。

 

残価設定型クレジットの契約期間終了時の選択肢は3つあると紹介しましたが、実は4つ目が存在します。

 

それは「乗り換え」または「返却」の場合に、一旦車を買い取ってから中古車買取店に売却するという方法です。

 

残価より買取金額が高い場合、ディーラーに残価分を一括で支払ってもお金が手元に残るので、ディーラーにそのまま返却するよりも総支払額を抑えることができます。

 

そのため、契約期間終了前に必ず中古車買取店に査定を依頼し、買取金額と残価を比較しましょう。

 

買取金額の方が高ければ、買い取って中古車販売店に売却した方がお得ですよ。

 

以上が、残価設定型クレジットの主なメリット・デメリットです。ぜひこれらを念頭において賢く車を買いましょう。

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